■■ 3月6日(土) ■■

 
■もっと「なばりん」使って!ばりっ子会議で亀井市長に提言
名張市武道交流館いきいき(蔵持町)で2月21日、今年7回目のばりっ子会議が開かれ、「名張市のゆるキャラ『なばりん』をデザインした『なばりんマップ』を作ったのでもっと使って」と、亀井利克名張市長に提言した。
ばりっこ会議は、名張市子ども条例第13条「参加する権利」を保証するもので、条例第22条に規定されている「市政に子どもの意見を求める」ために、子どもたち自身が話し合う「子ども会議」。現在、市内の小中学生30人ほどで構成。
この日は、メンバーを代表して、名張小2年の杼森杏純(あんじゅ)さんと遠藤果歩(かほ)さんが、「昨年市の公認キャラクターになった「なばりん」を使って、もっと名張を知ってもらいたい。今年は市内の観光名所や名産の果物などがのった「なばりんマップ」を作り、それをポスターにしたので、市内の小学校などで使ってほしい」と提言書を亀井市長に手渡すと、市長は「名張のことについてよく勉強していることに感心した。この提言書をしっかり受け止め、観光やスポーツなどに活用していきたい。これからもいろんな提言をしてほしい」と答えた。 指導にあたっている皇學館大4回生の久保裕紀さん(22歳)は、「名張の子どもたちは凄い。小学校低学年から自分たちの街をもっとよくしたいとの思いを持ち、積極的に活動している」と笑顔で語った。

■平井堅さんのお母さんが似顔絵プレゼント
名張市桔梗が丘南小卒業生にサプライズ
新型コロナ感染拡大防止のため、学校行事も例年とは様変わりしている。名張市立桔梗が丘南小学校(216人・稲森理伸校長)では、「6年生を送る会」は例年なら6年生の前で、各学年の児童が出し物をし、楽しんでもらったり感謝の気持ちを伝え、保護者や地域住民も観覧し、会場を盛り上げている。
しかし今年は、会場に入るのは6年生と発表学年だけ。これでは少し寂しい、何か他に方法は……と考えたのは、地域に住む学校ボランティア。代表の出井恵子さんら3人の発案で、区長・自治会長・民生児童委員・地域コーラスなど66人が同校卒業生の歌手平井堅さん(49)作詞作曲の「桔梗が丘」の歌詞を1人1文字ずつ折り紙に書き、出井さんらは書いた歌詞を回収し、模造紙に貼り付けた。放課後6年生に見つからないようにと模造紙を体育館の壁面に掲示し、平井堅さんの母・佐和子さん(79)は卒業生36人1人1人の似顔絵を描いた。それらは会場壁面に飾られ、例年にはないサプライズな演出で「送る会」の雰囲気を盛り上げる事になった。
「6年生を送る会」当日の2月22日、1年から5年までの児童はマスクをして、ソーシャルディスタンスを保ちながら各学年趣向を凝らした出し物で、6年生に感謝と祝いの気持ちを伝えた。送る会の最後に稲森理伸校長から、平井堅さんのお母さんからいただいた似顔絵や地域の人が作ってくれた模造紙の歌詞の話を聞いた児童からは歓声が上がった。卒業生の1人は、「地域の人が自分たちのために歌詞を書いてくれたのが嬉しい。似顔絵はとっても似ていてびっくりした」と喜んだ。 なお、これらの作品は送る会終了後、桔梗が丘市民センターに展示された。


名張市公認キャラクター「なばりん」


ばりっ子会議で作成した「なばりんマップ」


ひと文字ずつ折り紙で作られた「桔梗が丘」の歌詞


平井堅さんのお母さんが描いた卒業生の似顔絵