山村順一さん

 前回の「三太夫」(名張市安部田)からご紹介をいただいて、今回は「かみ六」(名張市中町)を訪ねた。開業は平成元年。この地方には少ない手打ちそばの店として、名前もすっかり定着している。
 経営者の山村順一さんは、岐阜県にあるゴルフ場のレストランに勤務していたとき、経営者の方針でそばの技術を身につけることになり、千葉県の有名店「竹やぶ」に出向。2年間の修行を終えて岐阜に帰り、10年後に郷里の名張で「かみ六」を開いた。屋号は、かつて実家が営んでいた荒物屋から受け継いだ。
 前回の「三太夫」(名張市安部田)からご紹介をいただいて、今回は「かみ六」(名張市中町)を訪ねた。開業は平成元年。この地方には少ない手打ちそばの店として、名前もすっかり定着している。
かみ六
名張市中町
午前11時半〜午後3時
同5時から9時。
木曜定休。
電話0595-64-1498
国内産のそば粉を使用
打ちたてのおいしさを

 「そばの命はそば粉。国内産のそば粉をつかうこと
で香りと味わいが深まります」。店舗ではショーウインドウ形式でそば打ちを披露。そばもうどんも麺がもっともおいしいとされる「打ちたて、ゆでたて」の状態でお客さんのもとへ。ざるそばのつゆは本かつおだけを使用し、1週間寝かせて深い味を引き出すなど、麺以外にもさまざまな気配りがある。
 メニューも豊富で、寒い時期なら天ぷらそば、にしんそば、かも南蛮そば、それに鍋焼きうどんといったところが人気。好評なのが天むすセット。そば、うどんに天むすとみそ汁などの組み合わせから好みのセットが選べる。
 夜はアルコールを楽しむ人も多く、酒どころ名張の地酒がずらり。そばがきをはじめ、そば屋ならではの一品も揃っている。予約制で会席料理も受け付けており、麺を巧みにあしらった料理が堪能できる。


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