新設ギャラリー楽で水彩画展
 名張市松崎町に今年3月、ギャラリー楽がオープンした。名張まちづくり協議会(鈴木利雄会長)が商店街の空き店舗を利用し、趣味の展示や講演など市民の集いの場として開放、名張のまちを活性化する空間として提供した。
 5月8日から13日までは、東町の山中茂男さん(山中工業社長、71歳)℃ハ真≠ェ水墨画の初個展を開いた。「協議会の鈴木会長とは古くからのつきあい。なかば強制的に個展開催の依頼がありました」という。
 山中さんは六年前、奥さんの勧めを受け
て名張公民館の水彩画教室に参加。同じ東町に住み、やはり以前からの顔なじみだった水彩画家、小林芳郎さんが指導する教室で、絵筆をとる面白さにのめり込んだ。
 旅行にもスケッチブックと水彩色鉛筆を持参するなど、さまざまな題材に挑んできたが、「とくに好きなのは静物と人物」。名張水彩画会に所属し、年2回の作品展で力作を発表。名張市美術展でも好成績を収め、昨年出展した「あじさい」は岡田財団賞を受賞した。今年も秋の市美展へ向け、そろそろ構想をまとめたいという。
 初の個展には17点を展示。「山中さんにこんな趣味があったとは」とびっくりする人もあり、ゆっくり話し込んでゆく市民も多かった。「個展を開くのはおこがましいと思っていましたが、絵のアドバイスをくれる人もあり、多くの人に作品を見てもらって励みになりました」という。
山中茂男さん

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