田中徳三監督の作品32本を上映
 名張市に住む映画監督、田中徳三さんの作品を一挙に上映する「RESPECT田中徳三」が二十五日、大阪市西区九条の映画館「シネ・ヌーヴォ」で開幕する。「悪名」や「座頭市」など大映のヒットシリーズを手がけた田中さんの三十二作品がスクリーンによみがえる。
 田中さんは一九二〇年、大阪生まれ。四八年、大映京都撮影所監督部に入社し、黒澤明や溝口健二らの助監督を務めた。監督デビューは五八年。映画産業の全盛期に勝新太郎、市川雷蔵らのスターを育て、「眠狂四郎」「兵隊やくざ」などの大映の看板シリーズを支えつづけた。七一年に大映が倒産するまで四十九本を発表し、以後はテレビドラマ「必殺」シリーズなどの演出で活躍。
 四月十四日まで。一日に四本から五本を上映し、完全入れ替え制。二十五、六日と四月一、二日には田中さんの対談やトークも。前売り千二百円、五回券五千円、期間中フリーパス券一万六千円(二十枚限定)。問い合わせはシネ・ヌーヴォ(電話06・6582・1416)へ。

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