▼ひと【NO.7】
御代出身の郷土史家 川崎記孝さん

■「橋本策物語」改訂本出版
慢性甲状腺炎「ハシモト病」の病名で世界に知られる伊賀市御代(みだい)出身の外科医、橋本策(はかる)博士(1881〜1934)の生涯を描いた啓蒙書「橋本策物語」(1080円)の改訂版が、このほど出版された。著者は同じ御代出身の郷土史家、川崎記孝(ふみたか)さん(73)。
川崎さんは「橋本策医学博士顕彰会」の会長でもあるが、同博士が早くに亡くなったこともあり、その業績を知らなかったことに発奮。6年前に伝記「橋本策物語」を書き上げた。今回の改訂版には、いまも元気なご婦人が5歳のとき、博士に診察を受け、命を助けられたエピソードなどが付け加えられている。
川崎さんによると「伊賀地域を除き、三重県下で同博士の名前はほとんど知られていない」とのこと。先日、博士の出身校である津高校(旧津中学)の同窓会報に初めて博士の業績を載せてもらったという。ただ、うれしいこともある。「少し前、岩手・盛岡市の病院から本の注文がありました。少しずつ全国でも知られるようになりました」。
問い合わせは岡森書店白鳳店(電話0595・23・8800)まで。

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